AAに行ってみようか、AAなら何とかなるだろうか— 答えはあなた次第です。
わたしたちがAAに来たのは、飲酒をコントロールしようとあれこれ手をつくしたものの、ついにお手上げになったからでした。とは言え、もう二度と安全に飲めないことを認めるのは我慢ならないものでした。そのときAAメンバーから、これは病気なのだと聞かされました。(実はわたしたちも長いことそう思っていたのですが)。罪悪感や孤独感にさいなまれ、絶望的になっていたのは自分だけではないことを知りました。そしてこのように感じるのは、アルコホリズムという病気によるものだと理解したのです。
わたしたちはアルコールによって自分がどうなったのか、その事実に向き合ってみようと決心しました。
そこで次の質問に正直に答えてみました。
4つ以上「Yes」があったわたしたちの場合、確かに飲酒の問題は深刻でした。
あなたの場合はどうでしょう?
問題があるという事実を直視するのは決して不名誉ではないことを忘れないでください。
1 | 一週間ぐらいの禁酒を決心したものの、2~3日しか続かなかった。 | Yes No |
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AAにいる、わたしたちの大部分が、自分にも家族にも、ありとあらゆる種類の約束をした。ただそれを守ることができなかった。AAに行った。AAメンバーからこう言われた。「今日一日だけ飲まないでいるように」と。(今日飲まずにいれば、今日酔っぱらうこともないわけだ)。 | ||
2 | アルコールのことであれこれ指図を受けたくない。余計なお世話だと思う。 | Yes No |
AAでわたしたちは、だれかに何かするよう指図することはない。わたしたちは自分自身の飲酒のこと、自分のトラブル、そしてどうやってやめたか、ということだけを話している。あなたが希望するならば、喜んでお手伝いしたいと思っている。 | ||
3 | 泥酔を避けるために、アルコールの種類を変えてみたことがる。 | Yes No |
わたしたちはありとあらゆる方法を試してみた。弱い酒に変えてみた。ビールだけ飲むことにした。週末以外は飲まないことにした。いろいろやってみた。けれどもそこにアルコールが含まれている限り、何に変えたところで、いつも最後は泥酔した。 | ||
4 | 過去一年間に朝酒の経験がある。 | Yes No |
何かに取りかかるために、あるいは震えを止めるために、一杯の酒が必要だろうか?そうだとしたら、「社交的な」飲み方からはかなり外れていると言える。 | ||
5 | 何のトラブルもなくアルコール飲める人たちがうらやましい。 | Yes No |
飲むことも、飲まずにいることもできる多くの人たちと同じことが、なぜ自分には出来ないのか、わたしたちはずいぶん悩んだ。 | ||
6 | 過去一年のあいだに飲酒に関連するトラブルがあった。 | Yes No |
正直に考えてみよう。医師の見解では、アルコールに問題があり、それでも飲み続けているなら、必ず悪化し、決して良くはならないということである。結局は命を落とすか、残りの人生を収容施設で終わらせることになる。唯一の希望は飲酒をやめることである。 | ||
7 | 飲酒が原因で家庭内にトラブルが起こっている。 | Yes No |
わたしたちもまだAAに来る前は、家で何かがあったから、家族がどうだから、それが原因で飲むのだと言っていた。何もかもがどうにもならなくなったのは、自分の飲酒のせいだとは考えたこともなかった。飲んで問題が解決することなどまったくなかった。 | ||
8 | 宴会や集まりで飲み足りないので、どうにか「余分に」アルコールを手に入れようとしてみたことがある。 | Yes No |
その日の集まりではあまり酒が出そうにないと思うと、行く前に”ちょっとだけ”引っかけるということをよくやった。そして実際に十分な酒が出ないと、もっと飲むために場所を移した。 | ||
9 | 酔っぱらうつもりがないのに酔っぱらってしまうことが年中あるのに、それでも、その気になればいつだってアルコールはやめられると自分に言い聞かせている。 | Yes No |
わたしたちの多くは現実に目をつぶり、自分で飲みたいから飲んだと思い込もうとしていた。わたしたちの場合、いったん飲み始めたら止められないことを、AAに来て初めて知った。 | ||
10 | 飲酒が原因で仕事や学校を休んだことがある。 | Yes No |
本当はまだ酔っていたり、二日酔いだったのに、「具合が悪くて休む」と電話したことがたびたびあったことを、わたしたちは今認めている。 | ||
11 | ”ブラックアウト”がある。 | Yes No |
ブラックアウトとは、飲んでいるあいだの数時間、あるいは何日間かのことがまったく思い出せないことを言う。これはアルコホーリク的な飲酒のかなり確実な徴候だということをわたしたちもAAに来て知った。 | ||
12 | アルコールを飲んでいなかったら、自分の人生はもっと、まともだろうにと思ったことがある。 | Yes No |
わたしたちの多くは、飲めば何かが良くなりそうで飲み始めた。少なくともしばらくのあいだは効き目はあった。AAにたどりついたときには、罠にはめられた思いがあった。わたしたちは生きるために飲み、飲むために生きていた。いつも具合が悪く、具合が悪いことに疲れ、疲れることにも疲れ果ててしまった。 |
点数は?
もし「Yes」が4つ以上あったなら、多分、現在アルコールでお困りなのだと思います。なぜわたしたちがそういうかと言えば、AAにいる何十万人もの人たちが、何年にもわたってそう言い続けてきたからです。その人たちは自分自身のありのままの事実を認めました。しかも、苦労を重ね、やっとのことで認めたのです。
もう一度言いますがAAがあなたに役立つかどうかは他のだれにも決められません。この問題については、偏見を捨て、心を広くもってください。そこで、やってみようという答えが出たのなら、わたしたちがどうやって飲むのをやめたのか、喜んでお伝えしたいと思います。
とにかくダイヤルを!(各地のセントラル・オフィス、またはJSOへ)
AAはあなたの生涯の問題が解決されるとは保証できません。けれども、わたしたちがどのようにして「今日一日」を飲まないで生きることを学んでいるかは示すことができます。ともかく「最初の一杯」に手をつけないことです。最初の一杯に手をつけなければ、十杯目もありえません。そしてアルコールの問題から脱したとき、生きることがとても楽になっていることに気づきました。