AAの友人(専門家)から

各分野の友人(専門家)でAAのことを深く理解し支援してくださっている皆さまからご寄稿をいただきました。AAをご理解いただく一助として、ご一読くさだいますようお願いいたします。なお、大変に失礼ながらご寄稿くださった順に掲載しておりまどうぞご了承ください。

資料をご利用になるにはAdobe Readerが必要です。
お持ちでない場合はこちらからダウンロードしてくご利用下さい。

Get Adobe Reader

※無断転用を禁止します。Unauthorized copying prohibited.


はじめての方へ

AAをお勧めします:なぜ自助グループが必要か 東海大学健康科学部社会福祉学科准教授(元A類常任理事) 稗田里香氏……私とAAとの出会いは、私が一般医療機関でソーシャルワーカーをしていた時でした。その病院はアルコール依存症専門医療機関ではなかったのですが、アルコール性臓器疾患で多くの方々が外来や入院で治療を受けていました。多くの方が、自分の臓器を脅かしている元凶が飲酒によるものであることは知っていました。ただ、それが、自分の意志とは反し、止めたくても止められない病気であるということはほとんど知らなかったのです。……

アルコール依存症の家族に伝えたいこと 大河原昌夫氏(元A類常任理事)……この文章を読まれる方は、家族の誰かがアルコール依存症らしいと思い、その人を救いたいと願っているだろう。アルコール依存症という病名は、数年前の米国の診断基準では「アルコール使用障害」と変更されたが、私個人は「アルコール依存症」の病名を残したい考えである。病気の核心は「酒に対する自由が消えた」と言える。今夜は適度な飲酒ですませようと思ったにも拘わらず、飲み過ぎてしまい、自分でも半ば飲酒の仕方がおかしいと思いつつ、飲み続ける。飲酒運転の常習者にはアルコール依存症が多い。多くのアルコール依存症者は「どうせ、私の飲酒は止まらない」と思い込んでいる。家族もしばしば同様であるが、そこが間違っている。飲酒を止めたアルコホーリクを知らないだけである。……

支援者の方へ

私がAAをすすめる理由 北星学園大学(元A類常任理事)田辺等氏……依存症は、実は、とても難しいビョーキなのである。もう最初から、はっきり言うと、殆どの医者に治せないビョーキ、というか医者が治せないビョーキの代表格なのである。“治しにくい病気オリンピック”があれば、メダルが確実なビョーキなのである。だから、アルコール依存症の人に、たくさん回復者を出しているAA(アルコホーリクス・アノニマス)という自助グループを勧めるんです、と言い切れば、この原稿はこれでおしまいなのであるが、……

誰一人取り残さない leave no one behind 法務省近畿地方更生保護委員会委員長(元A類常任理事) 荒木龍彦氏……この秋も各地方でAAの「矯正保護フォーラム」が開催されました。私もお誘いのある都度参加させていただきましたが,毎回,学ぶものがあり,いつも参加してよかったなと思います。自身の仕事(矯正施設被収容者の仮釈放の審理)との関係では,刑事施設を出て何年にもわたりソーバーを続け,「孤立」や「事件の繰り返し」からもすっかり回復している人たちに,とても力づけられます。かわりに仲間の人たちとの「平和」と「希望」とで満ち溢れています。……

看護師の皆様へ 秋元病院 アルコールデイケア 看護師 片岡勝房氏……アルコール依存症者は日本に107万人いる。多量飲酒者が980万人。大量飲酒者が240万人。アルコール依存症者は年間4万4千人が専門病院で治療を受けている。大多数の依存症者は一般病院を受診している。一般病院にはアルコールの治療プログラムがないので、飲める体になって入退院を繰り返してどうしようもなくなって,運が良ければ専門病院にたどり着く。……

共に生きる~保護司とアルコール問題を抱えた保護観察対象者~ 保護司(社会福祉士)橋本久美子氏……私は保護司をしながらソーシャルワーカーとして働いています。ある日の面接での保護対象者の言葉が忘れられません。「酒を好きなだけ飲んで死ねれば本望だよ。。。先生」彼は60代、飲酒による暴力事件を繰り返し起こして、家族も仕事も友人も失いました。私は彼の顔を正面からみました。彼のひとなつっこい視線が私に向けられていました。「酒を好きなだけ飲んでしねれば本望だよ」彼のくちからもう一度同じ言葉がこぼれます。「ねえ、AAって知ってる?AAに一緒に行かない?オープンミーティングってとこだったら私も一緒にいけるのよ」私の口が開きました。……

●医療看護教育に携わるみなさまへ 東都医療大学 ヒューマンケア学部 看護学科 精神看護学 教授 辻脇邦彦氏……当大学では、精神看護学援助論の中で4コマを使用し2コマを授業、もう2コマをAAの方にご協力を頂きアルコール使用障害だけではなく他のアディクション関連障害も含め、その当事者3~4名の体験談をお願いしている。また、統合実習で積極的に依存症病棟を使用し、アディクション看護の理解を深めている。……

医師のみなさまへ 神奈川県立精神医療センター依存症診療科・依存症研究室 小林桜児氏……なぜ体験や思いの共有で、患者さんたちは断酒できるようになるのでしょうか?今日、アルコール依存症の神経科学的研究が世界中で盛んに行われていますが、たとえば同じ中枢神経系の障害である脳梗塞やパーキンソン病は、いくら患者さん同士が集まって話し合っても、それだけで麻痺や固縮が治るわけではありません。しかしアルコール依存症の場合、患者さんによっては病院に通院や入院をしなくても、何ら投薬を受けなくても、ただAAに通うだけで継続的な断酒を維持できる人もいます。なぜでしょうか?……

AAと弁護士との連携 飯能法律事務所 佐々木翔弁護士……弁護士の業務のひとつとして,刑事弁護,すなわち,犯罪を犯した方の弁護を担当する業務があります。私が担当した刑事事件の中には,飲酒運転で歩行者との衝突事故を起こしたことをきっかけに,道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪で逮捕された事件や,酩酊状態で家庭内暴力を振るい,大きな怪我を負わせたとして,傷害罪で逮捕された事件などがあります。これらの事件については,私はいずれも加害者の弁護人として,加害者に対しAAを利用することを勧め,加害者は,裁判までの期間に,AAのグループミーティングに出席するなどしました。その結果,……

産業保健分野に携わるみなさまへ 産業医科大学産業生態科学研究所精神保健学/産業医実務研修センター 廣尚典氏……アルコール依存(Alcoholism)は、職場において、頻回の事故、トラブル(Accident)、無断、突発欠勤(Absenteeism)とともに、「不適応の3A」のひとつとして問題視されてきました。本人の健康を損なうだけでなく、仕事の効率の低下、不安全行動などによって職場の上司や同僚にも多大な迷惑をもたらし、彼らを悩ませてもきました。この事態は、今も変わりません。
昨今、産業保健分野では、働く人のメンタルヘルスをいかに支援していくかが、最重要課題のひとつになっています。……

子どものケアに携わるみなさまへ Healing & Recovery Institute 所長 水澤都加佐氏……日本では、依存症者がいる家庭で育つ子どもや、機能不全な家庭にいる子どもたちを援助する専門家がほとんどいません。そうした子どもたちがいつか専門家と言われる人たちの前に現れるのは、子ども自身が何か問題を起こして、いわゆる「事例化」したときに初めて援助が受けられます。そしてそうした子どもたちは「問題児」と言われ、家族は「問題家族」と呼ばれます。実は、問題は、依存症であったり、機能不全という問題なのですが。……

介護分野に携わる人たちへ 有限会社アオキソーシャルワーカーオフィス 代表取締役 青木康壽氏……そこで、介護支援専門員・社会福祉士としてAAの基本テキストであるビックブックを読んで得た「アルコール依存症について介護職の方々が知っておべき情報」を紹介します。まず、AAではアルコール依存症を「身体的」及び「精神的」病気と考えています。身体的な面はアルコールに対するアレルギーのことで、医療上のアレルギーとは少し違います。ここでのアレルギーは、簡単に言うとアルコールに対する身体の異常な反応です。AAでは「渇望現象」という言葉で説明されています。一杯の酒を飲むと、どんなに我慢しても2杯目が飲みたくなり、……

民生委員経験者の私とAA 埼玉県本庄市 元民生・児童委員 青木明子氏……私は民生・児童委員経験者です。私とAAとの出会いとAAについて書かせて頂きたいと思います。 私はクリスチャンです。私がAAと出会ったのは、AAがカトリック本庄教会の会場を使われるようになって、早くから来てミーティングの準備をされていたAAの方に声をかけていただいたことがきっかけでした。いつも早く来られて一生懸命に準備されている姿を拝見していると、集まりをとても大切にされていることが分かりました。ミーティングに参加させて頂いて、……

ソーシャルワーカーの皆さまへ 赤城高原ホスピタル PSW 藤川大介氏……そこで知ったのがAAの存在でした。ただ、私はAAの良さをその当時は知ることができませんでした。私の頭にあったのはSW養成の学部教育で行われた平面的なAAの理解だけでした。”いろいろな気持ちをみんなで話す場所が必要なのではないですか”という一辺倒な説明を入院患者さんにしていました。けれど、”話しても何にもならない””意味ない”などと言われると、……


AAに関するお問い合わせは、各地のAAサービスオフィスまでお寄せ下さい。