AA 12の概念(短いかたち)

AAの12のステップは、個人の「回復」のための原理である。12の伝統は、この共同体の「一体性」を守るものである。「ワールド・サービスのための12の概念」は、1962年に共同創始者ビル・Wによって著されたものであるが、関連する一群の原理を提供している。それは、AAのサービス機構のさまざまな要素によるサービスが、その受け手に敏感に応え、確実に責任を果たせるようにするためのものである。

  1. AAのワールド・サービスのための最終的責任と究極の権威は、常にわれわれの共同体全体の集合的良心に帰属すべきである。
  2. AAの評議会は、ほぼ実際上、その世界的なことがらにおいて共同体全体の積極的な声であり事実上の良心となっている。
  3. 効果的なリーダーシップを確保するため、AAの各構成要素、つまり、評議会、常任理事会とそのサービス法人、スタッフ、委員会、法人の管理責任者には、伝統的な「決定権」が与えられるべきである。
  4. すべての責任あるレベルにおいては、それぞれが果たすべき責任に見合った割合で投票権のある代表権が認められ、伝統的な「参加権」が保証されるべきである。
  5. われわれの機構全体を通じて、少数意見が聴かれ、個人的苦情が慎重に考慮されるよう、伝統的な「アピール権」が行き渡っていなければならない。
  6. ワールド.サービスの事柄のほとんどにおける主な主導権や実際の責任は、常任理事会として活動する評議会の常任理事メンバーによって遂行されるべきことを、評議会は認識している。
  7. 常任理事会の憲章および準則は法的文書であり、それによって常任理事はワールド・サービスに関することを管理し、執行する権利を与えられている。評議会憲章は法的文書ではない。その最終的効力は伝統とAAメンバーの資力にかかっている。
  8. 常任理事は全体的方針と財政についての主要な企画立案者であり、管理者である。彼らはそれぞれ分離して法人化され、絶え問なく活動を続けるサービス機関の後見的監督であり、これらの法人のすべての理事を選ぶ権限を通してこれを実行している。
  9. 良いサービス・リーダーは、われわれの将来の機能と安全のために、すべてのレベルで欠くべからざるものである。かつてAAの創始者たちによって実践された最初のワールド・サービスのリーダーシップは、アルコホーリクス・アノニマスの常任理事によって、必ず引き継がれなければならない。
  10. すべてのサービスの責任には、それに見合った同等の権限が伴わなければならない。その権限の範囲は、常によく定義されていなければならない。
  11. 常任理事には、できるだけ優れた委員会、サービス法人の理事、管理責任者、スタッフ、コンサルタントが、常に必要である。構成、資格、導入方法、そして権利と義務の問題には、常に重大な関心を払う必要がある。
  12. 評議会は、危険な富と権力の座に決してなることはなく、財政原則は十分な運営基金と準備金とをもった慎重なものとし、評議会のだれひとりとして、他のメンバーに対して絶対的な権威の地位に着くことはなく、その重要な決定はすべて、討論と投票とによって、できる限り事実上の満場一致に至るようにし、その決議はいずれも個人を罰するものであったり、公の論争を引き起こすものではなく、政府の役をするどのような行為もなく、評議会が奉仕するこの共同体と同様に、その思想と行動において、常に民主的であり続ける、ということに留意してAAの伝統の精神を必ず順守すべきものである。

(AAワールドサービス社の許可のもとに再録)